works019

Arche

敷地は旭川中心部より南西に約5㎞、旭川市街を一望することの出来る小高い丘の中腹で建物南側には緑が広がりのどかな景観を呈しています。 クライントからの要望は自生している白樺の木を切ることのない建築計画であること、内部のデザインについてはモダンすぎるものにならないことでした。 設計が始まってから約1年間はクライアントが海外に居住されていたこともあって、打ち合わせは専らメールやWEBカメラによるものでした。その為お互いの微妙なニュアンスをすりあわせるのに苦労し、内装仕上げの段階では現場での調整を余儀なくされましたが、幸いにもクライアントに時間的余裕があったので現物を確認しながらデイテールを決定できたので全体的にイメージ通りに仕上がりました。 外観についてはブロンズを採用すること以外に、特にクライアントからの要望はなく、ほとんどがお任せ状態になっていたのですが、ル・コルビュジエがサヴォア邸を「家は何も妨げずにオブジェのように芝生の上に置かれている」と評したように、私たちもブロンズで覆われた印象的なファサードが坂の上にオブジェのようにそびえ立つというイメージになるよう外観のデザインを整えていきました。一雨ごとに表情が移ろっていくブロンズは20年後には緑青をまとい、今とは違った風合いを見せてくれることになるでしょう。 内部についてはオーデイオを趣味として極めているクライアントのために、定在波対策としてリビングの天井に細工を施しましたが、デザイン性も含めて上手くいったようです。