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RUN-走る-家

心からくつろげる家、収納力のある家、ペットと共に生きる家。
この3つのキーワードを基に設計がはじまりました。「収納力」「ペット」については、機能的部分である構造のディティールを図面に落としこむ事によって事前の確認は比較的容易でしたが、「心からくつろげる」という主観的な部分をいかにクライアントのイメージにシンクロさせていくかという点がメインテーマとなりました。この住宅はファサードからは内部の間取りが全くわからない造りになっており、隣家と視線が交錯しないようにHANAREのような和室が配置され、全体的にはコの字型のフォルムになっています。
存在感のあるRC造りのカーポートがエントランスとなり、さらに玄関→ホール→リビングへのアプローチの長さを可能な限り確保する事で家の「格」を上げるという1つの手法が試されています。
設計途中で何度も思い出したのは「建築の本質は屋根や壁にあるのではなく、それらによって囲まれた住まわるべき空間にある。」という老子の言葉。大思想家のフレーズを反芻しながら幾多の変更を重ねた結果、「RUN(走る)家」は完成しました。